ナチュラルホースマンシップ4:ホルターについて
Halter/ホルターとは?
日本では通常「無口」と呼ばれる馬の顔につけて使う馬具です
無口とも呼ばれるこの馬具は馬の顎下の輪に曳手をつけて誘導したり、洗い場などでクリップ金具がついたロープで左右からつなぎ馬を待機させる手助けをします。
基本的には金具を使わず丈夫なロープを縛って作るロープ無口とバックル金具で大きさを調整でき、着脱を簡単にするクリップも付いたりする平たいベルトタイプの無口に分けられますが、ナチュラルホースマンシップのトレーニングではシンプルなロープタイプの無口を使います。
その理由として大きな馬が突然ひっぱった際に切れてしまうベルトタイプに比べ、ロープタイプはどんな状況においても切れることが無いからです。
初期調教や馴致などで一番大切なことは、馬が逃げようとしたり暴れたりしても自分の顔が痛くなるだけで、自分が引っ張らずに譲れば楽になるということを習得をさせることです。
だからナチュラルホースマンシップのトレーニングで絶対にやってはいけない、一番大切なことは「馬が譲るタイミングで人間が引っ張ってはいけない」です。
例えば
馬は自分が譲ると
↓
抑えられたり引っ張られている顔が少し楽になる
↓
もっと譲ってみると
↓
どんどんプレッシャーから解放される
↓
ちょっと我慢すれば楽になるなら、少しは人間の言うことを聞くのもいいかな?
↓
回数を重ね慣れていくと(我慢せずに)人間の言うことをやってもいいかも?
↓
人間からの指示をもう少し聞いてもいいかな?
自分が譲って指示に従ったら人間が喜んで褒めてくれる=ちょっと気持ち良い?嬉しい?
馬がトレーナーの感情に同調してくれたなら、関係はぐ〜んと近づいていきます。
このようにナチュラルホースマンシップの初期トレーニングは鞍上における脚の扶助の修得やハミ受け(譲り)と同じように馬の意識と動きに集中し、馬の気持ちを読み取ることです。
この「馬が譲る」ということは、その後のトレーニングにも大きく影響します。
馬が暴れることによって無口が切れて自由になってしまうと、それまでのトレーニングは台無しになります。
その為にも人と馬をつなぐ無口は絶対に切れることのない丈夫なものが必要となるのです。
ナチュラルホースマンシップのパイオニアParelliホースマンシップ・ホルターは切れにくいだけではなく他のロープ無口のように緩んだりしない職人手結びの丈夫なロープ無口です。一度購入すると20年近く買い換える必要がないくらい耐久性の高い無口なので長年トレーニングを続けているトレーナーからの絶大な信用を得ている商品です。
この耐久性が高く長持ちするロープ無口、4’キャロットスティックセットと12’トレーニングロープも3点を揃えた日から馬との関係が変わるナチュラルホースマンシップの世界が始まります。
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